実はバフェットの生涯成績は年率13%?バフェットの成功の秘密

バフェット研究

 

世界ナンバー1投資家といえば、ウォーレン・バフェットです。50年以上に渡って年率約21%で運用し続けたことで、世界第3位のお金持ちになりました。個人資産は日本円で約9兆円です。

 

バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイの50年以上に渡る年率21%というリターンは常識外れの成績です。基準になるS&P500のリターンが過去50年でおよそ10%程度です。長期間に渡ってS&P500に勝てるだけでも凄いことです。ほとんどのプロはS&P500指数を上回ることができません。そのS&P500を50年に渡って10%上回り続けるのは異常です。

 

学者の中には、統計上の異常値としてバフェットの成績を入れずに計算する人もいるようです。学者から統計に入れたくない、と言わしめるほどのリターンを長期間に渡って上げ続けたバフェットはやはり株式投資の世界のヒーローです。

 

しかしながら、そんなバフェットの成功について、The EconomistのThe secrets of Buffett’s successという記事の中では、実はバフェットのリターンは13%ほどではないかと指摘しています。

 

これはどういうことかというと、バフェットの経営するバークシャーはレバレッジがかかっているということです。レバレッジというのは、借り入れで自分の資金を増やして、それを投資に回すことです。バークシャーも普通の企業と同じように自己資本率が100%ではありません。銀行借入や社債などの有利子負債や、さらに子会社の保険会社を通じた資金調達があるわけです。

 

レバレッジをかければその分利益は膨らみます。100万円投資して10万円儲かるところに、レバレッジをかけて200万円投資すれば20万円儲かります。結果的に100万円の元手で20万儲かるわけです。

 

借金嫌いで有名なバフェットですが、実はバークシャーもある程度レバレッジのかかった経営を続けており、平均するとだいたい1.6倍のレバレッジがかかっていたと言われています。

 

バフェットは慎重な経営を行っていたので、バークシャーの信用度は非常に高く、最高のトリプルAに格付けされていました。この社会的信用力を生かして、バフェットは低コストで資金を調達することができました。

 

また、バークシャーは子会社に保険事業を行う企業を抱えています。この保険事業は契約者からあらかじめ保険料を徴収し、保険金をしばらく後に支払います。この保険料を徴収してから支払うまでのタイムラグは、バークシャーからしてみれば、契約者からお金を借りている状態と実質的に同じです。会計上は有利子負債とはなりませんが、保険事業のこうした仕組みはバークシャーにとって低コストの借入になるわけです。

 

こうしたレバレッジによるリターンの押し上げ効果を除いた純粋な投資リターンを計算すると記事のタイトルのように13%程度になるわけです。

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