AI時代に株式を持つことが大事な理由

投資哲学

 

格差は広がるようにできている。

資本主義では、経済格差が拡大するようにデザインされています。これはフランスの経済学者であるトマ・ピケティ氏が発表した有名な『21世紀の資本』という本の中で明らかにされています。

 

この『21世紀の資本』はピケティ氏の代表的な著作で、英語に翻訳されたのち、アメリカで発売半年で50万部を売り上げるなど、世界累計100万部を突破したベストセラーです。

 

その内容は、資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きいため、格差が拡大し続けるというものです。資本収益率とは、ざっくりと言えば株式や不動産、債券などの資本が生むお金の利回りと考えるといいでしょう。株でいえば年間の配当、不動産なら家賃収入などですね。一方の経済成長率とは賃金の伸びと考えられます。この資本収益率=rは平均して4~5%の利回りが期待できる一方、経済成長率=gは平均して1~2%の伸びでしかないため、資本を持つ資本家と、労働者の格差は拡大し続けるというものです。

 

20世紀は世界を舞台に戦争が繰り広げられ、資本家の不動産や工場が物理的に破壊されたりしたことで、資本家の収益率は大きな損害を受けました。同時に、復興期には急速な経済成長があったため、労働者の賃金の伸びも資本家に負けないほど伸びていきました。

 

しかしながら、20世紀の終わりから21世紀にかけて、先進諸国では大規模な戦争は行われなくなりました。そのことで、資本家にとっての収益率は高い状態が安定して維持されています。一方で、戦争からの復興というボーナスステージが終わったことで、経済成長率は鈍化し、労働者の賃金の伸びは低迷しています。

 

これは単にピケティ教授の指摘する法則である「r > g」に原点回帰したということです。

 

AIで格差の拡大が加速する

 

1度目の産業革命は蒸気と石炭でした。

 

2度目の産業革命は電気と自動車でした。

 

3度目の産業革命はコンピューターが原動力となりました。

 

そして、現在わたしたちは第4次産業革命を迎えようとしています。その原動力となるのはモバイルインターネット、自動化、そして人工知能(AI)です。

 

人口知能の台頭で将来仕事がなくなるのではないか?と騒がれたりしています。もし第4次産業革命が大きく進展し、自動化や人口知能が大きく発展を遂げたら、従来型の仕事の多くは取って代わられてしまう可能性が高いです。

 

企業がお金を使う時には基本的に、設備投資、研究開発、法人税、人件費、配当&自社株買い、が主です。

 

もし自動化・人口知能が進めば、このうち人件費に占める割合が大きく減るかもしれません。そうなった時に企業は余ったお金をどこにお金を使うでしょうか?設備投資や研究開発費にも使うでしょうが、おそらく利益の大部分は株主の懐に入るでしょう。

 

イメージとしてはこんな感じです。

 

 

こんな風になると、第4次産業革命時代には、労働者と資本家の格差がますます広がっていく可能性があります。しかしながら、現代では誰でもネット証券を通じて低コストで資本家になることができます。投資信託などを利用すれば、100円から誰でも資本家になれる時代です。

 

AI時代に備えて、今から資本家になること、つまり株式を保有しておくことをお勧めします。

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