インド市場での勝者はグーグル、敗者はアップル

【銘柄分析】アップル

 

インドは将来、最も有望な市場の1つです。

 

現在ではアメリカがGDP世界一ですが、2030年には中国がアメリカを抜き世界一になり、2050年にはインドがアメリカを抜き2位になると予想されています。つまり、2050年には、1位中国、2位インド、3位アメリカ、という予測がなされています。

 

また中国は一人っ子政策の影響で少子化が進む一方、インドはそういった懸念がないため、人口に関してはインドが2024年には中国を抜き去り世界最大の国になります。

 

人口動態は数少ない未来が確実に予測できるデータであり、順調に所得を伸ばしていけばGDPの上でもインドがアメリカを抜き去る未来は確定的です。

 

世界中で稼ぎまくるアメリカ企業が、そんな将来有望なインド市場を放っておくはずがありません。

 

今や名だたるアメリカ企業がどんどんインドに進出しています。コカコーラは現地に工場を持っていますし、マクドナルドはすでに数百店舗を展開しています。アマゾンとウォルマートは舞台をインドに移して激しくシェア争いをしています。

 

インドでの勝ち組はYouTube

経済が順調に発展しているインドではIT化もどんどん進んでいますが、その恩恵を受けるのがYouTubeです。

 

インドの人たちにもスマホが普及し、データ通信量も安くなったため、多くの人がスマホで動画を見れるようになりました。そんな中、インド人の生活に浸透しているのが、YouTubeです。

 

WSJによれば、スマホ利用者の月間データ通信量は日本やアメリカ、中国を抑えて、インド人が最も多いようです。

 

インド人は、文字を打ったり検索して文字を読んだりすることには関心が薄いみたいで、その代わりに音声入力や、動画の視聴がメインだそうです。

 

面白いのは、インドの人たちは調べ物をするときにグーグル検索を使うのではなく、YouTubeを使うらしいです。日本人の我々の感覚にはない気がして興味深いです。

 

YouTubeを検索エンジン代わりに利用してるのは驚きですが、それだけYouTubeがインドの人たちの生活にとって欠かせないサービスを提供しているということです。

 

YouTubeを抱えるGoogleにとってはこれは朗報です。

 

YouTubeは広告で稼ぐサービスです。今は所得の少ないインド人ですが、経済発展とともに収入も増えていきますし、何より人口が多いので市場規模が大きいです。これだけインド人がYouTubeを見るのなら、インド人向けに広告を出したいと思う企業はYouTubeを使わざるを得ないでしょう。

 

YouTubeはすでにアルファベット(Googleの持株会社)の利益の10%以上を稼いでいると言われていますが、これだけインド人の生活に密着しているなら、将来インド市場でもガンガン稼げそうです。

 

Youtubeを配下に抱えるGoogleはインド市場での勝ち組企業の一つと言えそうです。

 

グーグルについてもっと知りたい方はこちら

【GOOGL】グーグルの分析記事一覧

 

インドでの負け組はiPhone?

 

世界で最も成功しているIT企業の一つがアップルです。

 

そんなアップルはグーグルとは対照的にインド市場で出遅れています。

 

インドは13億人の消費者を抱える巨大マーケットでありながら、いまだにスマホ保有率は4人に1人程度と言われています。

 

先進国でのスマホ販売台数が頭打ちになる中、スマホメーカーはインドに次の成長の機会を見出しています。

 

アップルもインド市場の有望性に早くから目をつけ、クックCEOも度々インドに関して言及していました。しかし、現在ではほとんどインドについて触れられることはありません。

 

現在、インドにおけるアップルのシェは1%ほどで、世界では珍しくアップルの惨敗です。

 

その原因は明らかで、インド人の所得では高級端末であるiPhoneに手が届かないのです。当初こそ、アップルのブランド力を生かして富裕層向けにiPhoneの販売を推し進めていましたが、スマホを購入するほどんどの層にとってはiPhoneは高すぎました。

 

それにくわえて、ここ数年で中国系のスマホメーカーが廉価でかつ高性能なスマートフォンを開発し、インドでどんどんシェアを伸ばして行きました。

 

スマホの販売台数が頭打ちになる中、アップルは成長の軸足をサービス部門に移つすべく急いでいます。しかし、サービス部門の成長の前提は世界中でiPhoneができるだけ多く稼働していることです。高価格路線をとるアップルは先進国でこそブランドを確立し、多くの人に受け入れられていますが、新興国市場ではそのハイブランド戦略が裏目に出つつあります。

 

13億人市場を逃してしまうのはあまりに大きな痛手です。

 

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