【FB】フェイスブック株が現代版シーゲル銘柄と言える理由

【銘柄分析】フェイスブック

投資見習い
フェイスブックの株が安いみたい。買いのチャンスかな?

 

バフェット
私は 1ドルのものを40セントで買う哲学を学んだ。

 

 

昨年の暴落以降、フェイスブックに勢いがありません。1月24日現在のフェイブックの株価はおよそ145ドルで、220ドルに迫っていた昨年の勢いは全くありません。フェイスブックの予想PERは20倍を切る水準で、まるでバリュー株のようです。

 

フェイスブックの成長性は健在

FANGの一角としてもてはやされていたフェイスブックの強みは何と言っても世界30億人以上のユーザーと、圧倒的な利益成長です。

 

フィスブックは過去10年間で圧倒的な利益成長を遂げてきました。2011年から2019年予想までの9年間のEPS(1株あたりの利益)成長率は、およそ36.1%です。

 

 

 

ザッカーバーグが仲間内で作ったハーバード大での交流サイトでしかなかったフェイスブックですが、配下のインスタやワッツアップも合わせて今や毎日30億人以上が使うとんでもない巨大なサービスになりました。

 

世界のSNS市場をほとんど独占状態にしているフェイスブックの収益性は抜群で、営業利益率も40%超えです。

 

また今後の成長性も高いです。

 

インスタを使ってる人はお気づきだと思いますが、最近ストーリーの広告が増えました。(ストーリーとはインスタグラムの中の、短時間で消える動画を投稿できるサービスです)いよいよインスタのストーリーの収益も始まり、本業の広告事業はますます好調です。

 

また、フェイスブックの主戦場であるデジタル広告市場は年率10%以上で伸びている成長市場です。デジタル広告市場にアマゾンが参入してくると言われていますが、今のところはグーグルとフェイスブックの2社で約6割です。

 

 

 

今後の不透明感が嫌気

本業の広告事業は好調ですが、フェイスブックは岐路に立っています。

 

フェイスブックが現在直面しているのは大きな問題はやはり政治リスクでしょう。

 

SNSとプライバシーの問題は人類が初めて直面する課題であり、アメリカ議会やEUでもどのような対応をすべきか、議論が分かれています。利用者の間でもフェイスブックへの不信感は高まっており、フェイスブックのアプリを消す運動が一部あったりもしました。

 

フェイスブックはこうしたプライバシーやフェイクニュースに対して、対応策を取るとしています。セキュリティに関連した支出が売り上げの伸びを上回るため、昨年の第2四半期決算でデビッド・ウェーナー氏CFOは「今後数年間で、営業利益率は(今期の44%から)30%台半ばになる」と発言し、フェイスブック株の暴落に繋がりました。

 

今後も、アメリカ政府やEUなどから厳しい規制が取られれば、さらにセキュリティ対策コストがかさみ、フェイスブックの収益を圧迫する可能性があります。

 

マーケットはそうしたフェイスブックの不確実性をおりこんで、予想PER20倍弱の値段で取引されているわけです。

 

シーゲル流とは

シーゲル氏の著書『株式投資の未来』はアメリカ株投資家にとってはバイブルのような存在で「赤本」とも呼ばれ、絶大な支持を集めています。

 

そんなシーゲル氏の長年にわたる調査、研究の中で、過去半世紀の間で最もパフォーマンスが良かった銘柄はタバコ事業会社・フィリップモリスであることが分かっています。

 

S&P500指数がおよそ10%のリターンであったのに対して、フィリップモリスは同時期に20%近いリターンを投資家に還元しました。

 

シーゲル氏の調査では配当の重要性を度々説いていますが、一方で大きなリターンをもたらせた銘柄は必ずしも高配当銘柄というわけではありません。実際に高リターンで有名なヘルスケアセクターの銘柄は必ずしも配当利回りが高かったわけではありません。

 

シーゲル氏のデータから分かることは、配当利回りが高いか否かというよりも、むしろ、「投資家の期待値を企業の成長が上回るかどうか」の一点にかかっているということです。

 

フィリップモリスは政府の規制やタバコ訴訟を抱え、投資家から見放されている中でも利益をあげ続けたので約50年間にわたって年率19%ものリターンを生みました。リスクの大きい新薬の開発などを抱えるヘルスケアセクターの企業たちは投資家の期待を超える成長を実現したので高リターンでした。老舗飲料メーカーで、成長があまり期待されていなかったにも関わらず、コカ・コーラはガンガン成長し続けたので大きなリターンを投資家にもたらせました。

 

 

フェイスブックはシーゲル流?

フェイスブックは現在政府からの規制というリスクに直面しています。その対応のため、ある程度コストもかかりそうです。政府による規制が今後どうなるかは不透明です。

 

しかし、依然としてフェイスブックのビジネスは強力です。

 

主要なライバル企業も見当たりません。フェイスブックを脅かすほど勢いのある競合SNS企業は見当たりませんし、デジタル広告市場でぶつかるグーグルやアマゾンはSNSサービスを持っていません、。

 

2018年は売上が36%増と力強い成長を見せましたが、2019年は多少減速するものの、23%成長が予想されています。時価総額数十兆円規模の企業でこれだけの成長が維持できる企業はなかなかお目にかかれるものではありません。

 

フェイスブックは無配ではあるものの、政府の規制リスクによって投資家から見放された中でも成長し続けたフィリップ・モリスに重なります。タバコ株は大きなリスクに見合ったリターンを提供しました。フェイスブックへの投資はリスクが大きいと思いますが、売上が20%以上伸びる企業のPERが20倍というのは割安である可能性があります。

 

 

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