投資の神様、ウォーレン・バフェットは消費者独占企業への投資で成功を収めてきました。バフェット自身はスタバ株に投資したことはありませんが、バフェットの投資哲学に照らしてみて、スターバックスコーヒーは消費者独占銘柄だと思います。
スターバックスのPER は現在20倍を超えており、バフェットが投資に踏み切る水準ではありませんが、仮にPER 10倍程度であればバフェットが出だしても驚かない銘柄だと思います。
そもそも消費者独占企業とは?
消費者独占企業というのは、バフェット独特の考え方で、消費者の心をがっちりつかんでいる企業のことです。
例えば、バフェットの投資先にコカ・コーラがあります。ただ、コカ・コーラには、ペプシという強力なライバルがいますし、そもそも、どんな企業でも炭酸飲料を販売できるので、独占どころか競争だらけです。
しかし、コーラを普段から飲んでる人は、少しくらい値段が高くてもペプシを買うことはありません。ペプシファンも同様にペプシコーラにこだわります。まして、得体の知れない企業がオリジナルのコーラを新発売しても、消費者はわざわざ不気味な炭酸飲料にお金を払うことはありません。
バフェットはコカ・コーラが消費者独占企業であることを見抜き、投資に踏み切りました。
一般的に先進国では、独占禁止法があり、独占は基本的に禁止です。なぜかというと、ライバルのいない独占企業は自由に商品の価格を決めることができ、ボロ儲けしてしまいます。一方、その企業からしかモノを買えない消費者は無駄にたくさんのお金を払うことになります。
市場を独占した企業はボロ儲けする一方、消費者はとても不利益を被るため、それを防ぐために独占禁止法が存在します。
ですが、先ほどのコカ・コーラの例のように、合法的に消費者のハートを独占することで、高い収益性を確保する企業が存在します。それがバフェットの言う消費者独占企業です。
スタバは消費者独占企業
スタバは世界中にファンが多いです。
季節のフラペチーノなんかをよく女子高生・女子大生がインスタとかに投稿してます。スタバってインスタ映えするんですね。おしゃれイメージがあるわけです。
おしゃれ女子大生に限らず、ほとんどの人はコーヒーを飲みたいからスタバに行く、というよりは、あのオシャレでゆったりとした空間を味わいたいためにスタバに行くんだと思います。コーヒーの味やコストパフォーマンスで言えばセブンイレブンのコーヒーも十分美味しいし、他のチェーンのカフェも普通に美味しいです。というか、そんな違いが分かりません(笑)
ただコーヒーが飲みたいだけならいろんな選択肢がありますから、それこそ競争があります。しかし、スタバはコーヒーではなく、あの空間を売っています。そして、あのスタバの店内の空間はスタバでしか味わえません。(少なくとも自分はそう感じます。)スタバの飲み物って少し高いです。毎日スタバに通ってたら結構な出費になります。でもその少し高い値段とあの店内の雰囲気がラグジュアリーな、少しリッチな気分にさせてくれます。
こうしたイメージはまさにバフェット流に言えば消費者独占企業と言えるでしょう。消費者独占企業でない企業はライバルとの激しい価格競争を強いられますが、スタバは競合との価格競争をするような企業ではありません。
スタバの業績
スタバの業績は安定成長で、バフェットが好きそうな業績です(笑)
売上も安定的な成長が見込まれ、年率7%前後の伸びが期待できます。EPSも右肩上がりで、2019年予想EPSは2.72ドルとなっており、予想PERは約25倍です。
売上・EPS共に安定的に右肩上がりで、消費者のハートをがっちり掴む「消費者独占銘柄」の要素を兼ね備えており、教科書的なバフェット銘柄だと思いますが、いかんせんPER が高いです。PER25倍となると少し高いなーと言う印象です。もしPERが20倍をきる水準なら喜んで買いたい銘柄です。PERが15倍切るなら全力で買い向かって、ポートフォリオの主力にしたいです。
と言うことで、今の水準では手を出しません。
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