ビザはクレジットカード大手の一角で、クレジット、プリペイド、デビットといった決済を現金を介さずに電子決済出来るネットワークサービスを提供しています。VISAは決済ネットワークのみを提供しており、カード自体は発行していません。
ビザは会員数20億人以上で、発行枚数31億枚以上の世界トップシェアの国際ブランドです。2位のマスターカードと合わせて世界のクレジットカード市場の80%以上を占めます。
ビザの業績は絶好調で、株価はここ10年で9倍になりました。
VISA業績
売上・純利益・営業利益率
営業利益率は60%超えという非常にに高収益な体質です。売上・利益も右肩上がりのグロース株です。売上予想も年率10%の伸びが予想されています。売上も10%成長に加えて、営業利益率が60%超えと超高収益体質なピカピカの企業です。
EPS・配当
EPS・配当共に右肩上がりの成長を遂げています。2019年、2020年でEPSは11%、16%成長する見込みです。配当も10年で8倍になりました。
キャッシュフロー
ビザのすごいところは、投資キャッシュフローが少ないにも関わらず、営業キャッシュフローがガンガン伸びているところです。普通は未来の成長のために設備投資や研究開発を行いますから投資キャッシュフローが膨らみます。しかし、ビザは成長のためにほとんど投資していないにも関わらず10%以上の成長を毎年成し遂げています。黙ってても成長できる点がビザの最大の強みでしょう。
発行済株式数
自社株買いをガンガンしてるので、発行済み株式も減り続けています。同じケーキを5人で分けるより4人で分けた方が1人あたりの取り分は大きいです。同じく株式の数が減れば一株あたりの利益や配当は大きくなります。
クレカの王者の地位は盤石
近年では様々な決済システムが登場しています。旧来型のクレジットカードに対して、IT大手や小売業者、金融機関などが「〇〇ペイ」という名前で独自に決済処理方法を打ち出しています。
飲食店のレジでは、スマホ画面のコードをスキャンする支払い方法が生まれました。また「アップルペイ」のようなシステムはスマホに内蔵されたチップをレジの読み取り端末にかざすだけで決済できます。
しかし、そうした新たな決済はほとんどが従来の決済ネットワークを通過していますから、究極的な勝者はビザとマスターカードになります。新たに生まれたスマホ決済市場も、この両社が牛耳ることは明白で、今後も高い収益を上げていくことが確実視されています。
世界でどんどんキャッシュレス化が進み、世界経済が成長し決済が増えれば増えるほどビザとマスターカードは手数料を得ることになります。
これからも「決済システムの王者」に君臨するのはビザとマスターカードになるでしょう。
アメリカ株についてもっと知りたい方はこちら
コメント