【KO】コカ・コーラ株は割高すぎる

【銘柄分析】コーラ

コカ・コーラは第4四半期決算を発表しました。

 

業績は予想の範囲内でしたが、業績見通しが悪かったため、1日でマイナス8%ほど下落しました。ディフェンシブ銘柄の代表格である飲料大手のコーラ株が1日にこれだけ下落したのは珍しいです。しかし、コカ・コーラ株はPER20倍を超えており、まだまだ割高な水準だと思います。

業績

売上

利益

配当

売上低迷の理由①

コカ・コーラの近年の売上は横ばいが続いています。売上低迷の原因としては、ボトリング事業の再フランチャイズ化をすすめている影響が大きいです。

 

ボトリング事業というのは、コーラの原液を製品化する下流部門です。このボトリング事業をフランチャイズ化して、コカ・コーラ本社の収益性を高めようとしています。

 

例えば、日本のコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスは本社から送られてくる原液をもとに、炭酸飲料としてペットボトルにする工程を担っています。一方のアメリカ本社はマーケティングと原液の製造に専念します。すると本社は下請けであるコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスから安定的に収益を得ることができます。この本社が担当する上流部門は利益率がとても高い一方、下流部門であるボトリング事業は利益率が低く、直接的に販売のリスクを負うことになります。

 

アメリカのコカ・コーラ本社は上流部門に専念するために、ボトリング事業のフランチャイズ化をすすめています。フランチャイズ化が進めば売上は落ちますが、その分高収益な体質に生まれ変わることができます。

売上低迷の理由②

フランチャイズ化に加えて、炭酸飲料の消費量が頭打ちになっていることも売上低迷の要因です。健康志向の高まりを受けて炭酸飲料市場は縮小しています。所得が高まるにつれて砂糖がたっぷり入ったコーラ を避ける傾向が先進国を中心に広がっています。

PERはグーグルとフェイスブックと同水準

コーラの予想PERはグーグルやフェイスブックと同じ水準です。

 

もちろん基本的は投資判断をする際には同業種の企業のPERを比べるべきですが、益回りから投資リターンを考えるのならば同じ土俵で考えてみても良いはずです。

 

コカ・コーラの成長予想として、2020年に1株利益に2.27ドルになることが予想されていますので、2018年から年率4.47%成長が期待できます。

 

一方でグーグルは売上を年率21%で成長させてきました。EPSについても2020年まで年率11%成長が予想されており、引き続き力強い成長力を備えています。

フェイスブックは年率51%ペースで売上を成長させてきました。EPSも2019年こそ横ばいになると予想されていますが、2020年からは再び10%程度の成長に戻ると見込まれています。

 

もちろんコカ・コーラの事業は安定感があります。飲料などの生活必需品セクターは景気動向に左右されにくいです。

 

考えてみれば、景気がいいからコーラを2倍飲んだりということもなければ、景気が悪くなったからといって、コーラを飲む量を半分に減らしたりはしないでしょう。

 

一方のグーグルやフェイスブックは広告事業を行なっています。広告事業は景気動向次第で、企業の広告費が削減されたりします。実際にリーマンショックの際には10%ほど広告市場が縮小したというデータもあります。

 

しかし、こうした安定感を踏まえても、成長性がわずかばかりのコーラ株がPER20倍を超えているのはいささか不思議です。純粋な投資リターンを求めたいならば、コーラではなくグーグルやフェイスブックに投資した方が将来リターンが大きくなる可能性が高いでしょう。
 

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