東京電力(9501)株に復配の兆し!?業績安定で数年以内に配当再開へ

日本株

 

東京電力は2011年の3月に、日本史上最悪の原発事故を起こしてしまいました。

三陸沖で起きたマグニチュード9.0の地震に伴う津波が東京電力所管の福島第一原子力発電所を襲いました。津波による浸水で原発は冷却用の電源を失い、水素爆発を起こし、世界中に「フクシマ」の名前が知れ渡ることになってしまいました。世界でも最悪の原発事故を引き起こした東電の株価も以前は2000円ありましたが、2012年には120円まで暴落しました。

 

そんな東京電力ですが、2012年につけた上場来最安値の120円からぐんぐん株価を伸ばし、現在はその5.6倍の680円になりました。昨年から特にグイグイと株価を伸ばしています。

誰もが東京電力は潰れると思いましたが、結局は潰れずに今でも日本の心臓たる関東圏を中心に電力を供給し続けています。

 

絶対潰れない業績安定の電力会社ということで、高配当の優良企業の代名詞でした。退職金の投資先としても人気だった東京電力ですが、株価が暴落したことで大損してしまった個人投資家も多いようです。

 

しかし、図らずも福島の事故によって、日本の電力会社というのは史上最悪の原発事故を起こしても潰れないことが証明されました。実際に、福島での原発事故以降も東電の業績は安定しているし、過去最高益を更新したのも福島の原発事故より後のことです。

 

業績

原発事故のあった2011年以降巨額の赤字が出ていましたが、2014年を境に原発事故以前の業績に戻っています。売上に関しては、もはや原発事故がいつあったのか検討がつかないくらい安定的に推移しています。

 

それもそのはずで、どんなに東京電力が憎くても現代は電気なしで生活することはできず、関東圏の人は朝起きてから夜寝るまで東京電力の電気を使いづつけているし、東京電力にお金を払い続けています。

 

考えてみれば、関東圏の全ての人が365日お金を払い続けるサービスを独占的に提供できる会社が儲からないはずがないのです。まさに業績安定の優良企業の代名詞でしょう。

 

東電の復活が約束されている理由

配当再開のアナウンス

東京電力は「今後、徹底的な経営合理化や戦略的な事業展開により収益を確保し、再び配当を実施できるよう全力で取り組んでまいります。」と公式にアナウンスしています。いくら原発事故を起こしたからと言っても株式会社ですから、株主の利益を第一に考えるのが当然です。株主に報いるために、東電は復配を兼ねてから公言しています。

 

原子力損害賠償・廃炉等支援機構による経営評価にて経営状況の進展が評価された場合に、2020年代初頭に配当の復活を計画しています。

 

仮に配当が復活すれば、数年かけて以前の2000円の株価水準に戻ってもおかしくありません。

 

業績回復株として有望

伝説のファンドマネージャー・ピーター・リンチは著書の中で以下のように述べています。

スリーマイル島のような「予期せぬ出来事」式の業績回復株もある。これは実際以上に大げさに扱われた小悲劇で、小悲劇にはいつも大きなチャンスがあるものだ。私はスリーマイル島の持ち主であるGPUの株で大儲けをした。少し辛抱強くニュースを追い、冷静であったなら、誰でも儲けられたはずである。一九七七年の炉心融解事故の後、事態はやがて落ちついた。八五年になると、GPUは事故以後に停止されてはいたが問題のなかった他の原子炉の運転再開を発表した。運転が再開されたこと以上に、他の電力会社がスリーマイル島事故の処理費用を分担することになったのよい兆しであった。株価が落ち着いて、これらの良いニュースが出てくるまでの七年間に買いのチャンスがあったのだ。八〇年に底値の三ドル八分の一をつけたあと、八五年には十五ドル、そして八十八年一〇月には三十八ドルになった。

(『ピーター・リンチの株で勝つ』より)

 

スリーマイル島の事故はアメリカで起きた原発事故です。こうした歴史を踏まえると、東京電力の復活は既定路線でしょう。実際に、福島の原発事故の賠償を負わされて業績が悪化した他の電力会社は次々と復活しています。東電も原発事故以前の水準の2000円まで株価が戻る日は近いと思います。

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